Mosquitoes regret

喪失と自責の記

1番の苦しみ

ここまでの人生で最大の苦しみは夫の病と死だった。

この先、これを越える苦しみがあるとしたら…子を喪うことだろうか…

そう思っていた、が、違う。

子が、誰かに陰湿にいじめられる…

多分、これが私に取っての最大のダメージだろう。


f:id:kazanea:20211110173119j:image

子はもう成人、だけど大人の社会にだっていじめはある。

より巧妙で威力のある攻撃を仕掛けて来るのは、頭のいい人間だから、その対応は難しいだろう。

私の保護下にいない成人の息子を、どうやって護ればいいだろう…

今は同居して話もするから安心だが、もし何かトラブルに巻き込まれた時に、それを察知して適切なフォローが出来るだろうか…

夫が居てくれれば…

視野が広く冷静な彼が居てくれたから、ここまでやって来れた。

子が幼稚園の時も、小学校の時も、私は自分の中で猛り狂う野生の母性に翻弄された。

どこかで、何かが僅かにずれていたら、私は簡単に犯罪者になっていたと自覚する。

自分の子を害する者の喉笛に喰らいつく自分をイメージ出来る。

運良くその時代を乗り切れたのは、夫が一緒に子に関わってくれたから。

イベントは極力休みを取って、PTA活動にも積極的に協力した。

私は学校だけで擦り切れてボロボロで、塾や校外スポーツ等を本人がやらないと言うのを感謝した。

あの頃はまだ未成年で、守るのが親の使命だったし、自分の過剰な反応にも意味はあったと言い訳出来るが、夫と言う社会的ものさしとストッパー、そして安定剤を失った私が、狂わないように、夫はこのタイミングまで私の側に居てくれたのかも知れない…

どうかその采配を無駄にせず、この先の子の人生の平安なる事を祈るばかりだ…


f:id:kazanea:20211110173350j:image