Mosquitoes regret

喪失と自責の記

END展と友との邂逅


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END展に行って来ました。

五十嵐大介さんの生カラー原稿を間近でマジマジ見る事が出来て至福でした…

 

私は歪な死別者なので、傷付くかも知れなくても、近付いて見たい、知りたい、考えたい人です。

そうでない人にはオススメしません。

私は行って良かった…可能ならもう一度行きたい、近くにあると教えて貰った、玉川大師の地下仏像も見てみたい…

会期中に行けるか微妙ですが…

https://hiraql.tokyu-laviere.co.jp/end-exhibition/

 


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先々月末位から、少し動き始めました。

死別者の集まりに、勇気を出して参加。

私の背を押したのは、夫の残したラクガキに私が色を乗せて作った合作グッズ、そのポストカードを受け取って貰えるかも!と言う不純な(?)動機でした。

初めて会う得体の知れない者の、無名作家によるポストカードを、皆さん喜んで受け取ってくれました。

こんなに嬉しいとは…!

力を得て、家庭用プリンタで刷り出したポストカードを持って、出掛けられるチャンスを探す様に…

100均で白紙のカードとセロファンの袋を買い、プリンタのインクも買い足し、新たな図案にも着手…今はこの、夫との天地コラボ絵が私の楽しみ、1番の生き甲斐となっている。


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調子に乗って出て行った先で、思わぬ地雷を踏み玉砕する事もあった…だから、慎重に、でもほんの少し勇気を出して、傷付いて泣くまでをセットで覚悟して…歩いて行きたい。


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つい先日は、約2年程、夫の旅立ち前から支えてくれた大恩人に、初めて会って話す事が出来た。

同じ病に伴侶を連れ去られた、少し先ゆく同士の彼女の存在が、どんなに私の希望の灯となった事か…

この道の少し先を照らして、大丈夫だよと差し伸べてくれた手があったから、私はあの過酷な日々を這いずりながらここまで来られた。

本当にありがとう…

会ったら号泣してしまう…と心配したけど、ポロリくらいでなんとか収まった。

同世代でビックリする程趣味も近くて、昔からの知り合いのように、あっという間に時間が過ぎてしまった…

こんな出会いも、夫がくれたギフトなんだな…と、感謝する。

また会いましょうね、と別れた。

彼女の生き様が、私の未来の中の可能性の1つ、選択肢の1つとしてある、とても励まされた。

私も、自分可哀そう…から、ソチラへシフトしたい…

無理はしない、まだ病人だ、でも向きを変えて、歩き出す準備はしたらいいと思う。


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今月、新たな動きも試す。

前述の死別者の集いとは別に、少人数で集まる企画が立ち上がった。

準備の話し合いの場に、私は、以前戦友と10年続けた自助グループの資料を持って行った。

厳密には、『その場に置いて帰る』アノニマス(匿名)での自助ミーティング、外部に出すのはNGかも知れない…けど、グループは閉じてもう10年?その頃繋がった当事者も、そろそろその問題の現役から卒業してるだろう…

何より、この資料を私に託した戦友は、生きていればきっと…許可してくれたと思う。

彼女が推敲を重ね、厳選した言葉を、新たな仲間が「大切だと思う」と写メしてくれた。

戦友が心を尽した文言、その気持ち、大雑把で無神経な私は、その細やかな配慮の意味を本当には理解してなかったと思う。

繋がった人をなるべく傷付けないように…

その心尽くしを、別の場所で活かせたら、戦友も喜んでくれるだろうか…

まだ墓参りにも行けていない…

その時には、いい報告が出来たらいいな…


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